珈琲に角砂糖
「はい、ストップストーップ!俺ら今からランチタイムだから!こいつに群がるのよしてねー。ほら笹原さんも!固まってないでおいで!」
龍にーが間に入ると、先輩方は不服そうな顔をしながらも各々の席に戻っていった。
龍にーはいつもこうして私を守ってくれる。
「笹原さーん?聞いてる?」
龍にーはさっきから反応なく突っ立っている笹原さんの前に行くと、顔を覗き込んだ。
「あっはい!すいません!先輩方のパワーに圧倒されてボーっとしてました!」
「あははっ。三年ともなると女のが凄いパワーだからね!おいで笹原さん。俺の連れと皆でランチタイムしよ!」
「はい!」
笹原さんは満面の笑みで頷いた。