珈琲に角砂糖


「おい!龍、千羽鶴!その美女二人誰だよ!」


「えっ一年じゃん!」


「紹介しろやー!」


待ちくたびれた先輩方が私達に気付き、騒ぎ始めた。


「おう!今日はコイツらも一緒に食うから!ついでに紹介するわ!」



私は仕方なくその場にお弁当を広げた。



「コイツは俺の妹の凛都ね。可愛いだろ?でも人見知りだし口下手だからあんま絡みすぎないでやって。そしてそっちが凛都のお友達の笹原さん」


「.....は?友達なんかではない。私には友達などいない」


「凛ー都ー」


「.....う」


やはり私は龍にーには弱い。



「凛都ちゃんクールだねー!」

「笹原さんめっちゃ可愛いー!」

「子龍とあんまり似てねーじゃん!」


私の冷たい発言なんてお構いなしにみんな笑っている。



それに少しホッとした。


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