珈琲に角砂糖
カレーライス
あのお昼休みから2時間の授業を終えた私は、足早に家に帰ってきた。
龍にーがまだ帰って来ていない家には私一人だ。
私と龍にーは二人暮らし。
私達には親というものがいない。
というより、私が小学二年生の頃に捨てられた。
実際には祖母の家に預けられたのだが。
その祖母も中学二年生の頃に他界し、それからは兄弟二人暮らしだ。
シングルマザーだった私達の母親は、男が出来た途端私達が邪魔になったようだ。
まあ、男が出来る前から愛された記憶なんてこれっぽっちもないが。