珈琲に角砂糖



「凛都ーただいまー!」


玄関から元気な声が聞こえる。


「龍にー。おかえりなさい」


玄関まで龍にーを出迎えに行くと、
さっきまで私の頭の中にいた男が
あのふんわりした笑顔で立っていた。


「お邪魔します!凛都ちゃん!」


「な、なぜ千羽鶴先輩がここにいるのだ!」


「えー?俺龍ちゃんの友達だよー?明日明後日休みだしお泊りに来たんだよー!」



確かに今日は金曜日。


明日明後日学校は休日だ。



「いいだろ凛都ー?今までだってちょくちょく泊まり来てたじゃねーか」



「は?今までは気にした事もなかったから知らない!」



「まあまあ、いいじゃねーか!今日は三人でご飯食べるぞー!羽鶴、お前晩飯何食いたい?」


私なんてお構いなしに会話は広がっていく。


「カレーライス!」


満面の笑みで答える彼も、私なんてお構いなしだ。


「よし、じゃあ今日はカレーだ!」


「ちょ、おい龍にー!勝手な事ばかり言っているが、作るのは私だろう!」


まあ比較的楽なカレーライスを選んでくれた事に少しホッとしているが。









< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop