珈琲に角砂糖



「凛都ちゃん笑った!可愛い!可愛い!」



千羽鶴先輩がさっき私が眺めていた笑顔以上の笑顔を作って私に駆け寄ってくる。



「.....笑ってなどいません!千羽鶴先輩が馬鹿すぎて、ちょっと可笑しくなってしまっただけです!」


「それを笑ったって言うんだよー!凛都ちゃんもっともっと笑った方がいいよ!すっごく可愛いよ!」



「やっやめろ!きっと龍にー待っているから早く行ってやってくれ!ご飯出来たら呼ぶから!」



私はいてもたってもいられなくなり、リビングから無理矢理千羽鶴先輩を追い出した。




(......熱い。)



千羽鶴先輩を追い出した後、頬に手を当てると驚く程熱かった。


今、私の顔は赤面というものをしているのかもしれない。



私は雑念を追い払うようにカレー作りに集中した。






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