珈琲に角砂糖



「.....私は貴女が思うような優しい人間ではない。勝手に優しいと勘違いされても迷惑なだけだ」



彼女から花のような笑顔が消える。
だけど直ぐにまた、花ではない笑顔を作る。



その笑顔を見て、少しだけ胸が傷んだ。




──────パシっ



(..........え?)


罪悪感に胸を痛ませていると
急に後ろから誰かに頭を叩かれた。



「こらこら凛都ちゃーん」



「!?!!??龍にー!?」



驚いて顔を上げると
そこには天宮子龍-あまみやしりゅう-


私のお兄ちゃんがムッとした顔で立っていた







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