レインリリー
★濁った心★

うやむやな生活

その日・・・



崇人が帰って来たのは日付けが変わろうとする深夜0時前だった。



睡魔は猛烈に襲ってきているのに
気持ちがざわついて眠れない。



布団の中で
眠りを求める体と
深夜に近付くほど
覚醒してくる頭とで
格闘していた私は




「ガチャ」




鍵を開ける音を聞いた途端、
寝た振りをした。


つもりだったのに・・・


いつの間にか、
ちゃんと眠っていたみたいで。

カーテンの隙間から差し込む
優しい春の朝日で目が覚めた。
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