レインリリー
「コホコホッ」

後ろから、
わざとらしい咳き払いが聞こえてきて
急いで今月の生活費を下ろし
軽く頭を下げて銀行を小走りに出た。







・・・どうしよう・・・。

お昼寝中の侑右の顔を眺めながら考えるけど何が正解か、検討もつかない。

友達は、みんな学校か仕事中。
それに、こんな話ししても同情はされても為になるアドバイスは期待出来そうにない。

立場が違いすぎるのだ。

・・・ママに電話してみようかな。

携帯を手に取り、かけようとして


《やっぱり、ダメ》


思い留まった。
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