レインリリー
ママには妊娠の事でスゴク心配をかけた。

一言も叱ることなく新しい命の誕生を喜んでくれ、いつでも私の幸せを一番に考えてくれる。

そんなママに


――これ以上心配かけたり、悲ませたりしない


それは入籍した時に秘かに心の中でした、私なりの決意だった。


でも・・・どうしよう・・・


電話帳を開いて、あても無く眺めていると、堅司さんの名前が目に入る。。。



工場で働く堅司さんは、今は、確か早出だから
午後の、この時間には帰っているはず。
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