レインリリー
今日も崇人は1人で出かけて行ったので私は侑右を連れ、琴子とファミレスに来ていた。

実家にばかり顔を出すのも段々とはばかられて、最近は琴子を誘う事が多い。


「今日、先輩は?」


「遊び行った」


「この所よく電話くれるけど、あんた達大丈夫?何かあった?」


大好物のメロンソーダを飲み、侑右のポヨポヨ頬っぺをツンツンしながら琴子が言う。

視線が私から外れていて良かった。
もし直視されていたら、また言い出すタイミングを失っていた。


「何にも無いのが問題というか・・・」


「はっ?もしかして、レス?」


「も~ぉ、違うよっ。ケンカが出来ないの。
崇人も私も言いたいことがあっても言えない空気ができちゃって」


「おノロケー?」


「そうじゃなくて。本当に2人でいると気まずいんだって・・・」
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