レインリリー
「なあ、俺、家出ようと思うんだ」


「えっ?」


「アパート借りようと思って。
そしたらもっと2人の時間も出来るだろ?」


「・・・それはそうだけど、やってけるの?」


「まあ、何とかなるだろ。
ちょっと、いい部屋ないか探してみるよ」


「うん。分かった」


「明日、学校だろ。
疲れてるだろうし、もう寝ろよ」


いつもの優しい崇人に戻って電話を切った。


あの着信は何だったんだろ?
虫の居所が悪かった、だけ?
―――――――?????
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