レインリリー
「で・・・お前なんで俺に黙ってたんだ?」

「・・・・・・」



低い声で尋ねる崇人は
苛立ちを隠す事なく
指先で机を不規則に叩いている。


たまに大きくなるその音に
ビクビクしながら

「ごめん」

私が考えていた事なんて
とっくに見透かされてるような気がして私は、また謝る事しかできない。


「こういう事、秘密にされると
信用できなくなるんだけどっ!!」

怒りを見せながらも

淡々と話してた崇人が・・・

突然フリーペーパーを持ち上げて



『バサッ!!』



壁に投げつけた。
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