レインリリー
「キャッ!!」

思わず頭を抱えた私に

「何、被害者ぶってんの?
お前、これに載って可愛い~とか
チヤホヤされたかったんじゃないの?」

「違う。違うよ!そんな事思ってないっ!!」

必死に否定する私を見る崇人の目は
とてもとても冷やかで。

そこに、いつもは確かに存在する
私への思いやりが
今は、欠片も見えなくて

それが悲しくて・・・
涙が出てくる・・・。



どうして、こうなっちゃうんだろう?

崇人を変えてしまったのは・・・
私なの?

私が泣きだした理由に気付くわけもない崇人は

「泣けばいいって思ってるんだろ!!」

捨てゼリフをはき、
荒々しく戸を開け
外に出て行ってしまった。
崇人の車にエンジンがかけられ
どこかに走って行く音を耳にしながら

私の頭の中は
どうして?で、いっぱいだった・・・。
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