レインリリー
その夜

深夜を過ぎてから帰って来た崇人は
リビングで泣き疲れて眠っていた私を

何度も・・・何度も・・・抱いた。


その行為に愛なんて微塵もなく
私の上で崇人が激しく動く度に
擦れて激痛が走る
背中の痛みを我慢しながら



人じゃない。
まるで獣だ。



痛みと睡魔で意識が朦朧とする中

冷めた気持ちで崇人を
そう分析する私がいた。
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