SWEET LIFE
「嫌嫌、嫌。」

アタシはぶんぶんと首を横に振る。
裕樹さんは可笑しそうに笑っていた。

「って、ココが裕樹さんの家なの…?」

ふ、と外を見てみると…豪邸。
広い庭に、デカイ家。
家というよりは、城?
てか、まず庭に噴水あることからして変だよね?

「そうだよ。」

マジですか…。
空いた口がふさがらないってこういうこと言うんだね…。

「何間抜けな顔してるんだ。行くぞ?」

車が止まり、自動でドアが開いたと思ったら…

「お帰りなさいませ、裕樹様。」

スーツ姿のお兄さん。
歳は大体25くらいかな?
裕樹さんよりも少し年上っぽそう…って、はぁ?!
これが、執事ってやつ?!
ホンモノ?!

「あぁ、桑木。コイツの荷物持ってくれ。」
「畏まりました。」

へぇ。桑木さんって言うんだ…。
何か、すむ世界が違うよ…。
て、か!!
なんなのよ、この豪邸!!
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