SWEET LIFE
「お前ン家、親二人とも蒸発してるらしいじゃん?」
…なんて事まで話してるんだよ、あのクソ兄貴…。
アタシは目を背ける。
この人にも、知られちゃったんだ。
そう、アタシ達は捨てられた子供だった。
お母さんもお父さんも、アタシ達がまだ小さい頃に居なくなった。
おばあちゃんたちが必死に探してくれたんだけど、見つからなかったんだって。
おばあちゃんも、おじいちゃんも、死んじゃってるから…。家がなくなっちゃうんだ。
お兄ちゃんは瑞希さんと住む新しい家に連れて行こうか?って言ってくれるんだけど…。新婚だよ?!新婚さん、邪魔できないじゃん!!
「…そうですけど、何か。」
「だから。あの二人が結婚したら家なくなるんだろ?俺がお前を買うから、俺ン家で暮らさない?」
…はい?
このヒト、真面目に頭可笑しくない?
どうかしてるよ、絶対。
「…そんな余裕あるんですか?」
「敬語やめろよな。あるから言ってるんじゃん。」
「お。裕樹じゃん、どうしたんだよ?」
お兄ちゃんグットタイミング!!
「あぁ、お前の妹、俺買ったから。」
って、何時の間に買われたの、アタシ?!
お兄ちゃんはニコニコ笑って…
「へぇ、良かったな、美由。コイツ、何気お坊ちゃんなんだぜ?」
「…はい?」
…なんて事まで話してるんだよ、あのクソ兄貴…。
アタシは目を背ける。
この人にも、知られちゃったんだ。
そう、アタシ達は捨てられた子供だった。
お母さんもお父さんも、アタシ達がまだ小さい頃に居なくなった。
おばあちゃんたちが必死に探してくれたんだけど、見つからなかったんだって。
おばあちゃんも、おじいちゃんも、死んじゃってるから…。家がなくなっちゃうんだ。
お兄ちゃんは瑞希さんと住む新しい家に連れて行こうか?って言ってくれるんだけど…。新婚だよ?!新婚さん、邪魔できないじゃん!!
「…そうですけど、何か。」
「だから。あの二人が結婚したら家なくなるんだろ?俺がお前を買うから、俺ン家で暮らさない?」
…はい?
このヒト、真面目に頭可笑しくない?
どうかしてるよ、絶対。
「…そんな余裕あるんですか?」
「敬語やめろよな。あるから言ってるんじゃん。」
「お。裕樹じゃん、どうしたんだよ?」
お兄ちゃんグットタイミング!!
「あぁ、お前の妹、俺買ったから。」
って、何時の間に買われたの、アタシ?!
お兄ちゃんはニコニコ笑って…
「へぇ、良かったな、美由。コイツ、何気お坊ちゃんなんだぜ?」
「…はい?」