そんな俺の彼女





階段の踊り場に転がるいくつかの段ボール箱と、倒れている人。


……ぴくりとも動かないけど…大丈夫この人。





「……あの、大丈夫ですか」


「………はっ!」



声をかけてから多少の時差のあと、その人は勢い良く起き上がった。




びっくりした…。



「ごっ、ごごごごごめんなさいっ!!」


「……」


「…って、もしかして、戸田楓くんですか…?」


「……え?」



その時初めて相手の顔をちゃんと見て、見覚えがある事に気づいた。



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