そんな俺の彼女
確か………
岡田実里、だっけ。なんかそんな感じの名前の人。
今の反応だって変な人っぷりがよく現れているから、きっとそうだ。
……ていうか、ここにいつまでも座ってたら邪魔だよね。
「………はい」
「…っえ…?」
手を差し出すと、岡田さんは目を見開いた。
「あっ、だっ、大丈夫ですっ! あり、ありがとうございます戸田楓くん!」
岡田さんは俺の手を借りずに、ものすごい速さで立ち上がる。
…何だこの人…。