そんな俺の彼女
でもその中で見つけた、実里の事。
あ、これが好きって事なのかな、って、わかったんだ。
いつでも、いつ見ても笑ってる実里だから、無理してないかなって心配になるんだ。
だから、苦しいとか辛いとか、そんな感情が生まれたら、全部俺にぶつけてほしいと思った。
そばにいたいって思った。
俺が実里の事支えてあげるから。
俺が実里に放課後残ってと言った時は、実里は心底びっくりした顔をして、小首を傾げていた。
そんな仕草も、何だか可愛いと思った。
……気づかないうちに、俺は相当、実里を好きになっていたのかもしれない。
和泉の『鈍感』って意味は理解できないけど、確かに、気づくのが遅いなって思ったよ。