そんな俺の彼女
放課後、教室には俺と実里の2人だけになった。
……実里は、今から俺が何を言うかなんて想像つかないだろうね。
俺だって、こんな日が来るなんて想像もしてなかったよ。
…でも、予想してなかったこんな日が、来ちゃったんだから。
言うよ。
「付き合え」
「はいっ、いいですよ♪」
なぜか命令形になった俺の告白に、間髪いれずに返ってきた返事。
一瞬、思考が停止した。
だから思わず、「……本当に?」何て、聞き返してしまった。
そしたら実里は……
ほんと、鈍感っていうのは、この人の事でしょって言って笑いたくなったよ。
何か恥ずかしくなって、俺は半ば強制的に実里は俺の彼女だって言ったけど、余計に恥ずかしい事を言ってしまった。