♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
なぜか勇也に顔を背けられた私。
な、んで…?
勇也と、思いっきり目 合ったよね?
…私のこと嫌いなの……っ?
ただそれだけのことなにの、ずきんっと痛む私の心。
「?…どうかした?」
少しだけ泣きそうになっている私に、
魁星くんは首をかしげながらそう訊ねてきた。
「いや…大丈夫っ!」
…魁星くんに心配かけるわけにはいかない。
………ダメダメ。
今は仕事中だよ。
──そう言い聞かせるけど、やっぱりさっきのことを気にする事は出来なくて……。
「momoちゃん?ちょっと表情が暗いかなぁ……?」
「……は、はい。」
なーんて、注意される始末。
ちなみに、今は魁星くんと手つなぎデートの撮影中。
魁星くんは上手くいってるのに、私だけNGが出る。
何回か勇也をチラっと見るけど、
勇也はどこか違う所ばかり見ていて、私とは1回も目を合わせない。
もうヤダ……。
いつもは楽しいと思える仕事だって、
全然楽しくない。
…どうして、勇也は怒ってるの?
…私、何かした?
「何で………っ」
思わず口から零れた言葉。
それと同時に、
「──あの子は………誰?」
優しく、降ってきた言葉。