♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
───え。
あの、ちょっと待って。
勇也が…、妬いたの?
私と魁星くんが仲良かったから……?
「ふふっ」
何だか、今まで勇也が怒ってた事なんて
どうでも良くなって。
…それ以上に、勇也がそんな風に思ってたってことが嬉しくて。
勇也に顔を見られないように、両手で顔を覆って笑う。
…というか………、ニヤけてる。
いや、ね。
ニヤけるなんて気持ち悪いから、頑張って必死に抑えてるんだよ?
でも、私の顔は言うことを全く聞いてくれない。
「………何でニヤけてんの。」
勇也がムスっとした声でそう言う。
──あ、バレてたんだ。
「…ごめんね。嬉しくって、つい……。」
勇也はクシャっと髪を掴んでため息をつくと、
「やめろって…」と呟いた。
勇也の耳は少し赤くて、その様子が何だか
可愛く見えた。……と思ったら。
ギュッ──。
突然、私の右手に訪れた、温かい感触。
それが勇也の手だと気付き、勇也を見ると、
勇也も私をしっかりと見ていて。
「お願いだから……、もう妬かせんな。」
そう、伏し目がちに告げた。
その瞬間、忙しく動き出したのは私の心臓。
ちょっと……!
「は、反則……………//」