♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
でもね──…
「っ、私…、ずっと………勇也が好きだった……」
そう言いながらも、私の瞳からは涙が流れる。
「え、まじで…?」
勇也は信じられないというように目を大きく開き、
私をジッと見つめる。
私はコクコクと何回も首を縦に振った。
「ーっ!!」
勇也は顔を赤くして、片手で口を覆った。
──…私ね、ずっと言いたかったんだよ?
『好き』だって。
私を好きになって。って思ってた。
勇也といると心が温かくなって、居心地がとてもいい。
学校に行くのも、毎日が楽しくて、
早く休み時間になれ!!とか考えちゃって。
いつも、私って勇也の事が好きなんだなぁって実感させられるんだ。
少し肌寒い風が私の頬をかすめる。
勇也は私の頬に手を伸ばし、
指で涙を拭う。
そして、私の頬を優しく包み込み、私のおでこにコツンと頭をつけて。
「──…絶対に、幸せにする。
俺と、付き合ってください。」
そう、顔を赤くして、真剣に言うその表情に、胸がキュンっと高鳴る。
何だか、いつもは滅多にしない顔をした勇也が
とても愛しく思って。
「…私を………、幸せにしてください」
私はそう、勇也に向かって照れくさそうに笑った。
「ははっ、決まってるだろ?」
勇也もそう言って笑う。
……あぁ、これが。
幸せって、こういう事なんだね。
心の内から、ふわふわと気持ちよくなって、
まるで夢でも見てるみたい。
勇也に、好きだと言われるだけで
こんなに幸せな気持になるなんて。
そして、2人が笑いあったあと、
少しの沈黙が流れた。
でも、ものすごく気持ちいい。
勇也は私を優しい目で見下げていて。
ゆっくりと勇也の整った顔が近づいてくる。
ドキドキと心臓が鳴りながらも
私は、自然と目を閉じて。
「好きだ。────由莉。」
‥‥その言葉が聞こえた瞬間。
「───‥‥」
勇也と私は、優しい優しいキスをした。
世界が変わったかのように輝いていた、
9月半ばの夕日が差し込む公園で。
──‥幸せの絶頂にいた私に、これから起きることなんて
「───ふっ。」
‥‥わからない。