♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥





「う………」


私をニヤッとした顔で見てくる勇也。







恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!


どうして勢いであんな事 言っちゃったんだろう。


勇也に、全部聞かれた。




私が今まで思っていたこと。



よく考えたら、嫉妬してるのバレバレだったよね…。





「由莉?答えて?」




そう言って下から顔を覗き込んでくるから、
さらに顔が赤くなる。



私は見られたくなくて、バッと下を向いた。








「~…っ、だって本当の事だもん」



…心臓が、うるさい。



勇也と繋いでる手から心臓の音が聞こえるんじゃないかってくらい。





私がそう言うと、勇也はクスッと笑って。



「こっち向いてよ」

「やだ。」






こんなゆでダコみたいな顔 見せれないもん!

それに、嫉妬する彼女なんて嫌でしょ?

重い、って思うでしょ?




少しの沈黙が私たちの間に流れる。


その間も、私はずっと下を向いたまま。













「……った、目になんか入った」


すると、突然そんな声が聞こえて、




「え?だいじょう…」




ぶ?と聞こうとして顔をあげたとき。











──ちゅっ。




「────。」






私の耳に入ったそんな短い音と、おでこに訪れた柔らかい感覚。





……え?な、に?


何が起きたのかわからなくて、ポカーンとしてしまう。




放心状態の私を見て、勇也はやわらかく笑って言った。






「──…俺は由莉 しか見てないよ」





「へ………っ?」



勇也、何言ってるの──?





「びっくりしすぎ」



勇也は、私の頭をポンポンと叩く。






「な、な……っ!!!///」





そこで、ようやくさっきの柔らかい感触は、
勇也にキスされたからだと気付いた。




つまり……、目に何か入ったなんて嘘で、
私を騙すための口実だったんだ。








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