♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「~ゆ、勇也っ!」
嘘ついたでしょ!!って言いたいけど、
勇也にキスをされた恥ずかしさで目が潤んで何も言えない。
そんな私を見て、勇也はクスッと笑う。
そして──、
「……可愛い。」
「っ///」
……ほら。
こんなことも言うんだ。
そう言って、私を見つめる勇也の顔は、あの時と同じ。
──…神崎さんと話している時に勇也が見せた、
あの愛おしそうな表情。
付き合ってまだ1日目だけど、わかったこと。
──勇也がそんな表情をする時は、
私を心から想ってくれている時だってこと。
…勇也は、その甘い言葉で一瞬にして私を幸せにする。
さっきだって、俺は由莉しか見てない って言われたし。
思い出すと、ボッと顔が赤くなってしまう。
……勇也って、こんなこと言う人だったんだ。
付き合ってから、見たこともない勇也を見て少し戸惑う。
だけど、私って勇也の彼女なんだ、と実感させられる時でもあったり。
…まあ、嬉しいからいいんだけどね!!
何だか子供扱いされている気がして、
頬をふくらます私。
何かいい仕返しはないかと考えていたら、
ある1つの考えが浮かんだ。
……これで勇也の余裕もなくせる!!
「ねぇ、勇也」
と、私は勇也に声をかける。
「ん?」
どうした?と、私を見下げる勇也。
……ふふっ。
私ばっかりドキドキさせられるのは、納得いかないし、いいよね?
「あのね───
勇也、大好きっ!!」
そう言いながら、ニコッと満面の笑顔を向けた。
少しくらい、私にもドキッてしてほしいんだからね──?
「…………………。」
すると、ピシッと固まってしまった勇也。
さっきまでの笑顔はどこへやら、
ただ、私を見て動かなくなってしまった。
あれ?
どうしよう。
勇也が動かないし、何も言わない……。
「ゆ、勇也ー?」
「…。」
「おーい?」
「…。」
反応がない勇也を見て、たらりと冷や汗が流れる。
……これは、本当にやばい感じですか?