♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥

恋する乙女は…







───カシャッ。





「ねーねー、momo また可愛くなってない?」
「あー、私もそれ思ったぁ!!」



そう小声で話す、モデルの友達。





「momoちゃん、最近 調子いいね~」


目を輝かせながら褒めてくれる、スタッフの人。





「──えへへっ、そうですか?」


そして、レンズの向こうで天使のような笑顔で映る、私。



…正直撮った写真を見て、これは本当に私かと疑うほど、
カメラに映っている少女は魅力的だった。











──勇也と、付き合い初めて1ヶ月が経とうとしていた、10月の下旬。




気付けば私と勇也は、学校の公認カップルにまでなっていて、
知らない人はいないくらい有名。



…らしい。(有紗 情報)




……公認カップルって言っても、帰り道に一緒に帰ってるだけで、
学校でイチャイチャしたりしてないんだけどなぁ。


人目も気にするし。




私たちの事を知ってか、勇也に告白する女子はピタッといなくなったみたい。



…だけど、勇也が公衆の面前で、大胆発言をしたのを見て、
『素敵…♡』と、ハートを射抜かれた人もいるんだって。









私はmomoとして、仕事はとても順調。


雑誌や広告の数も、急激に増えたり。




だけど、「なんか雰囲気変わったね」と、最近言われる。





西園寺さんにそう言うと、「広瀬くんパワーじゃないの?」と
言われて、顔が赤くなってしまった。






……まぁ、そんな感じで充実した毎日を送ってます☆








「はーい、今日の撮影は終了でーす」

「ありがとうございましたー」



そんなこんなしてるうちに、いつもより早く撮影が終わった。




機材を片付けるなり、カメラさんがやって来て、
「今日は最高だったよ」と、ニコッと笑った。




「ありがとうございます!次も頑張ります!!」


…こんな風に褒められるのは嬉しい。

自分の仕事に、自信が持てるから。



「応援してるよ~」



じゃあね、と言って、カメラさんは私に手を振って行った。







「良かった……」


今日は絶好調だったなぁ~♪




私が、ホカホカした気持ちを抱えながら、
更衣室へと行こうとした時。





「momo、ちょっと。」






西園寺さんに手招きされた。







< 177 / 248 >

この作品をシェア

pagetop