♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
不意打ちすぎるその笑顔に、心臓がやられる。
そして、由莉の笑顔を見て気付いた。
──…俺は、由莉を守らないといけないんだって。
正直、由莉の鈍感さには困っているけど。
でも、今は、俺しか由莉を守れないんだ。
変態とか関係ない。
今、俺がやることは由莉の側にいること。
…由莉だって、いつ誰にmomoだってバレるかわかんねぇ。
さっきみたいなたちの悪い奴に絡まれることだって、十分にある。
「……由莉。もう俺から、離れたらダメだからな?」
「う、うん…っ!」
そう顔を真っ赤にさせてうなずく由莉が可愛くて。
もういい。
今日は不純なことは全部忘れよう。
デートに集中すればいいんだ。
「さ、並ぼっか」
俺は由莉の手を引きながら、由莉が並んでいたオムライスの店に向かう。
「えっ‼︎勇也、ラーメンじゃないの?」
「由莉を1人にしたら、また男に絡まれるだろ」
…そんなのできるわけないし。
また、怖い思いをするのは由莉だから。
「大丈夫だよ!…私、今度は逃げるし!」
「…。」
──…逃げれるわけないだろ。
女の力じゃ、男にかなわない。
さっきだって、引っ張られてたし。
…それに、もし連れて行かれたら、
どうなるか由莉はわかっているんだろうか。
どこか、知らないところに連れて行かれて、そして………。
──そんなこと考えただけでも
気が気じゃないけど。
「いいの。俺がオムライス食べたくなっただけだし。」
「…そっ、か。ありがとね、勇也」
そんな俺の嘘に由莉は気付いているんだろう。
だけど、俺にそう微笑む由莉は可愛い。
──…まだ、
由莉は何も知らなくていいんだ。
純粋なままの由莉でいい。
俺の下心にだって気付かなくていい。
誰にも由莉を汚させない。
「勇也、食べ終わったら、また乗り物乗ろうね‼︎」
「…わかったよ」
俺は由莉を優しい目で見返した。
───…でも、もしそうなった時に
由莉に触れていいのは、俺だけ。