♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥




「えーっと…、あんまり大きな声では言えないけど、
由莉がmomoよ。」



有紗は一呼吸置いてからしゃべり出した。



広瀬くんは、その有紗の話を真剣に、聞く。



私は、ただ有紗の一言一言に頷くだけ。




「で、由莉が前髪をあげてるのも、momoがテレビに出たりしないのも、全部
バレないようにしてるから。

…テレビに出たら、声とかでわかっちゃうでしょ?

由莉がmomoだと、知っているのは私と……、広瀬くんだけ」





有紗は一通り話し終えた。

何か質問があったら由莉にしてね、と付け足して、
有紗はコーヒーを飲み始めた。




「うん、丁寧にありがとう。じゃあ、早速質問なんだけど…」




そう言って、広瀬くんは私をチラっと見る。




「水野、今まで誰にもバレなかったの?」


「いや…、何回もバレそうになったよ。
でも、有紗に助けてもらったり、何とか誤魔化したりして、ギリギリで逃れてたの。」



「あぁ…そりゃすげーなぁ…」




なるほどと言わんばかりに頷く広瀬くん。





それより、私も広瀬くんに聞きたいことが……













< 20 / 248 >

この作品をシェア

pagetop