♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「えーっと…、あんまり大きな声では言えないけど、
由莉がmomoよ。」
有紗は一呼吸置いてからしゃべり出した。
広瀬くんは、その有紗の話を真剣に、聞く。
私は、ただ有紗の一言一言に頷くだけ。
「で、由莉が前髪をあげてるのも、momoがテレビに出たりしないのも、全部
バレないようにしてるから。
…テレビに出たら、声とかでわかっちゃうでしょ?
由莉がmomoだと、知っているのは私と……、広瀬くんだけ」
有紗は一通り話し終えた。
何か質問があったら由莉にしてね、と付け足して、
有紗はコーヒーを飲み始めた。
「うん、丁寧にありがとう。じゃあ、早速質問なんだけど…」
そう言って、広瀬くんは私をチラっと見る。
「水野、今まで誰にもバレなかったの?」
「いや…、何回もバレそうになったよ。
でも、有紗に助けてもらったり、何とか誤魔化したりして、ギリギリで逃れてたの。」
「あぁ…そりゃすげーなぁ…」
なるほどと言わんばかりに頷く広瀬くん。
それより、私も広瀬くんに聞きたいことが……