♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
──たくさん。たくさん悩んだ。
雑誌を見てたら色んなモノが乗っていて。
そして…、momo×Venus.コラボ速報‼︎なんてページを見つけて、
少し1人でニヤニヤしちゃったりもして。
何時間 経ったんだろう…。
雑誌の内容とかも参考にして、
色んなお店を見て回った。
そんな時、ふと私の目に留まったあるモノ。
「これ………」
私はそれを手に取り、じっと見つめる。
そして、直感で感じた。
《……これだ。》
私はすぐにレジへ向かい、お会計を済ませる。
綺麗にラッピングされた袋をギュッと抱えて、大切に鞄にしまった。
…喜んでくれるといいな。
そう思いながら、家へと帰った。
家に帰ってメールを確認すると、
勇也からメールが。
《待ち合わせなんだけど、駅前の噴水の所に3時でいい?》
私は二ヤける顔をおさえながら、
急いで返信する。
《うん‼︎♡ どこ行く?》
《それは、当日のお楽しみ(笑)》
《わかった!楽しみにしとくね♪》
そうして、メールは終わった。
「クリスマス…かぁ。」
クリスマスに勇也と一緒にいられるなんて、
考えただけでも、嬉しくて嬉しくてたまらない。
もうそれからはずっと上の空。
どんな服着て行こうかな…。
早く、クリスマスになればいいのに。
どこに行くんだろ…?
…なんて、その1週間、私の頭はずっとお花畑だった。
Venus.との打ち合わせも順調で、私はずっと笑顔だったと思う。
学校で勇也を見つけると、自然に笑みがこぼれて。
──…そんなこんなでついにやってきたクリスマス。
ピピピピピピ…
いつもより早めにセットした目覚ましの音で目が覚め、
私は準備を準備終わらした。
最後にこの前買った、プレゼントを入れて…
「よし…っ」
とりあえず、メイクも着替えも、全て終え、
時計を見るとまだ10時。
まだ5時間もあるし…。
こんなに早く準備して、どうするんだろ。
なんて、どれだけ今日を楽しみにしていたんだろう、と思うと、
自分に苦笑いしてしまった。
──…その時。
──ピルルルルル…、ピルルルルル…
私のケータイが鳴った。