♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥

「なんで、広瀬くんは…」

「あ、勇也でいいよ」











──え、いきなり名前で、呼んじゃっていいの？



しかも広瀬くん、そんなにあっさりと…！！




「ぁ…えと…、」



これってさらっと呼ぶべき？


こんなに意識しちゃってるの、私だけ？




「ん？どーした？」



どきっ！


そう言って、広瀬くんは斜め下から私の顔をのぞき込む。



ちょ……っ！か、顔 近すぎるって!!!!







「～っ、ゆ、勇也は…どうして私がmomoだって気付いたの？」




そう。

momoとぶつかっただけで、それが『水野 由莉』であることが、何でわかったのか。





それが、私にはまだわからない。





「あぁー、それねー…」



そう言いながら広瀬く……、勇也は斜め上を見た。




───人って、何かを考えるときは斜め上を向くんだっけ。










「鼻歌だよ、鼻歌。」



…………………。



「は、鼻歌？？」