♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
勇也じゃなかったら、誰が黒板を消してくれたって言うの?
「由莉〜」
そう言って、友達の亜美が立ち上がる。
私が視線を送ると、亜美はこう言った。
「黒板なんだけど…、私と涼太で消しちゃったっ☆ねー、涼太っ?」
「亜美、また一緒に消そうなっ」
「涼太となら何でもやるよ〜//」
周りの視線も気にせず、イチャイチャしだしたカップル。
────消してくれた人はこのバカップルでした。
「えーと…、亜美?消してくれてありがとう。そして、もう座っていいよ?」
「はぁーいっ」
ふぅー。
黒板は亜美たちが消してくれてたのか。
…って事は、私と勇也って日直の仕事を何もしてないわけ?
あー、まずいぞ、これは。
先生にこのことが気付かれたら…………
「勇也?私、日誌 書くから、それでいい?」
「わかった」
「じゃ、そういう事で…「ちょーっと待て?」」
…出た。
腕を組みながら、にこーっと私たちを見下げている先生。
「お前たち、仕事をサボるとはいい度胸してるなぁ……?☆」
──あぁ。やっぱり。