♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
────そんなこんなで今に至る。
仕事をサボった私たちに命じられたのは
居残りで掃除&プリントをホッチキスで止めていく雑用。
プリントの量が半端じゃない。
その作業を私と勇也は、向かい合って座って、ずっとやっていた。
「これでラストっ!!!!」
──パチっ。
私は先生への恨みをこめて、最後のプリントを止め終わった。
「っ、あぁ〜!もう疲れた!」
私は机に突っ伏す。
「首 いてぇ……」
勇也は、凝ったのか、首をグリグリさせる。
周りを見ると、クラスのみんなはもう帰ってしまっていて、
教室には私と勇也の2人だけ。
時計を見ると、もう6時30分。
…どれだけ、この雑用をしていたんだろう。
「……っしゃ。水野、帰るか。」
「そうだね。」
──今日が撮影ない日でよかった。
あったら、完全に遅刻だよ…。
私はそんな事を考えながら教室をあとにした。