♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「ほんとだな」
私が言った一言が聞こえたのか、勇也も空を見上げる。
高くて筋の通った鼻。
綺麗な二重の瞳。
夕日の光。
風に揺れる、少し茶色い髪。
────私はこの勇也の姿を、心から美しいと思った。
胸騒ぎが、する。
そして、私はもう1度空を見た。
「あっ!あれ、シュークリームの形してるー!!」
私は空に浮かんでいる雲を指さす。
……シュークリーム食べたいなぁ。
「いや、あれは桃だろ」
勇也も一緒になって、指をさす。
「えー、桃はあの雲でしょ?」
「じゃ、その隣の雲は何?」
「あれは………今日のプリント。」
「ははっプリントって…(笑)」
私たちは2人で、空を見上げながら歩く。
いつも思ってたんだけど、勇也の笑顔って
なんか、キラキラしてるんだよね。
──この時間が気持ちいい。
「じゃあ、あの雲はイルカで、そっちは星で……」
私が話している時だった。
「────危ねぇ!!!」
────え?