♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
勇也の言葉が聞こえたのと同時に、引っ張られる私の腕。
──崩れる体勢。
──目の前を通り過ぎていくトラック。
「はぁ………っ…」
小刻みに足が震えている。
…危なかった。
私、もう少しで…、トラックに引かれてた。
「ったく……!ちゃんと前見て歩けよ」
勇也もだいぶ焦ったんだろう。
息が上がってる。
「ごめんなさい……」
そう、勇也の腕の中で謝った。
…………って、ん???
《勇也の腕の中》?
私ははっとなって今の状況を飲み込む。
えっと…、勇也は私が引かれそうだったから
私の腕を引っ張って…。
そして、倒れそうになった私を抱きとめてくれて………。
──私の肩を、後ろから抱いている勇也の腕。
かぁああ///
今の状況を理解した私は、顔が真っ赤になった。
勇也の心臓の音が、頭に伝わってくる。
ど、ど、どうしよう!!!!