♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
そして、並んで歩き出す私たち。
──よく分からないけど、ふわふわしてて気持ちいい空間。
どうして、私こんなにドキドキしてるんだろう…。
…何を考えているのか、勇也はずっと黙ったまま。
な、何か話題…!!
「あの、さ!今日は、大変だったね!!」
咄嗟に出た、どうでもいい話。
───………もっと違う話すれば良かった。
言ってから後悔する。
「…ほんと、内容が濃い1日でしたよ?」
誰かさんのおかげで。と、意地悪っぽく言う勇也。
『誰かさん』=私。
「すいませんでしたねー。…でも、日直は勇也にも責任があるからね?」
「はいはい。───あとさ……、メアド教えてほしいんだけど…、ダメ?」
え…………?
「メアドって、私の???」
「他に誰がいるんだよ」
う、嘘。
まさか、勇也からメアドを、聞いてくるなんて……。
「うんっ!!」
何だか、嬉しい。
「ありがと。」
そして、私は勇也とアドレスを交換した。