♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
昨日、勇也に抱きしめられた肩をそっと触る。
思い出しただけでも、心臓がドキドキと鳴っているのがわかる。
──私、どうしちゃったんだろう。
昨日から勇也の事しか考えてない気がする…。
完全におかしいよね。
「…ぇ!………ねぇ、由莉?聞いてる?」
「えっ、あ、ごめん!!」
ほんの少し、イライラしている様子の有紗。
有紗に話しかけられていたのに、気付かず、
はっとなって返事する。
「も〜…由莉、今日 何か変だよ?」
…うっ。
有紗もそう思ってたのか。
「そ、そう?いつもこんな感じだよ…?」
ね?と、私は笑ってみせた。
「えー…そうかなー?」
「うんっ」
そっか、と有紗が呟いた時。
「水野、伊集院、おはよ」
───どくんっ。
私たちの後ろから聞こえた声。
その一言で一気に胸が高鳴った。
「あー、広瀬おはよー」
ゆ、勇也だ……!
後ろを振り返って、普通に話している有紗。
「お、おはよっ………!」
それに比べ私は、勇也の顔をまともに見れなくて
俯きながらそう言う。