♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥



昨日、勇也に抱きしめられた肩をそっと触る。




思い出しただけでも、心臓がドキドキと鳴っているのがわかる。




──私、どうしちゃったんだろう。






昨日から勇也の事しか考えてない気がする…。


完全におかしいよね。






「…ぇ!………ねぇ、由莉?聞いてる?」

「えっ、あ、ごめん!!」



ほんの少し、イライラしている様子の有紗。




有紗に話しかけられていたのに、気付かず、
はっとなって返事する。



「も〜…由莉、今日 何か変だよ?」


…うっ。


有紗もそう思ってたのか。






「そ、そう?いつもこんな感じだよ…?」



ね?と、私は笑ってみせた。




「えー…そうかなー?」

「うんっ」







そっか、と有紗が呟いた時。





「水野、伊集院、おはよ」



───どくんっ。




私たちの後ろから聞こえた声。



その一言で一気に胸が高鳴った。









「あー、広瀬おはよー」



ゆ、勇也だ……!




後ろを振り返って、普通に話している有紗。






「お、おはよっ………!」





それに比べ私は、勇也の顔をまともに見れなくて
俯きながらそう言う。












< 35 / 248 >

この作品をシェア

pagetop