♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「じゃあ逆に、広瀬に可愛いって言われたら?」
勇也に“可愛い"って──?
かぁぁぁぁああ………っ!
想像しただけても、どくどくと心臓が鳴る。
「…ま、答えなくても、由莉の顔見たらわかるけどね。」
そう言いながら、階段を登って、教室に向かう。
私は下を向きながら有紗についていく。
…どうしよう、暑い!!
顔から火が出てるみたいに暑い!!
有紗は教室のドアの前に立つと、私の方を振り返る。
そして、小声でとどめの一発をさした。
「……由莉、あんたは広瀬に恋してるのよ?」
───その瞬間、私の中の何かが変わった。