♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
あぁ、空って綺麗だ!!
──…なーんて考えられたのも一瞬で。
「……。」
うっ…。
なぜか周りから視線を感じるのは気のせいでしょうか。
私を見ているであろう、男子高校生をチラっと見ると、
その人は固まってしまい、友達の元へと、駆け寄る。
な、何?
私、何かしたの?
女の子たちも「ぇ…………」と言って、友達とコソコソ話をする。
────あー、わかったかも。
私が髪の毛巻くの下手すぎたんだね。
全然似合ってないんだよね。
もう、自分で言って悲しくなってきた。
…これから、髪の毛巻くのはやめよう、うん。
──それにしても、みんな、見すぎでしょ…。
わかってるから!!!
自分が似合ってないことくらい!
だからそんなにジロジロ見なくたっていいじゃんっ!
「…………くそぅ。」
…もう、早く学校に行こう。