♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
学校について、教室に向かうまでの途中。
「………。」
──私の居心地は変わりません。
まだ、色んな人に見られてるよー…。
そして、私は教室のドアの前まで来て立ち止まる。
このドアを、開けたら、みんながどんな反応をするかなんて、もう目に見えてるし。
ついには、「うぇーーー!!」なんて悲鳴があがってしまうかも…。
どうする?!水野 由莉!!
開ける?or開けない?
いや、いずれは開けないとダメなんだけど…。
………えぇい!!
もうこうなったら開けてやるー!
「ふぅー…………」
がらっ────
私は意を決して、ドアを開けた。
瞬間、みんなの視線が私に集まる。
「あっ、由莉 おは………………」
ドアを開けた1番近くに立っていた有紗。
私を見るなり、固まってしまった。
──あぁ。私の唯一の希望だった有紗まで、そんな反応をするんだね…。
有紗なら、「大丈夫だよ」とか言って慰めてくれると、思ったのに……。
うっ…………。
そんなに、私似合ってないですか。
もう心折れる3秒前くらいなんですが……。
「あ、ははは。ちょっと…、失敗しちゃった!」
これ以上自分の痛々しい状況に耐えられない!!
と、思った時。
「?!!!」
私に大きな衝撃が走った。