♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
前髪がもつれていたのか、手ぐしで前髪を整えてるやつ。
俺がいるのに気付いたのか、鏡の中の彼女と目が合う。
「「え。。。」」
そう、2人の声が重なった。
言葉が、出てこない。
何で………、いるんだよ。
この学校の、男子トイレの、俺の……目の前に。
────momoが。
そっくりさんとか、そんなレベルじゃない。
間違いなく、momoだ。
俺と同様に、momoも固まってる。
この状況、どうしたらいいわけ?
「えー…………っと………、ここ、男子トイレだけど…?」
とりあえず、そう声をかける。
多分、こいつはここが女子トイレだと思っているんだろう、と思って。
「…え?…………え、男子トイレ?!!」
「うん。」
今、自分がいる所にようやく気付いたのか、耳まで真っ赤にして
何をするわけでもなく、オロオロしだすmomo。
その様子は俺はじーっと見つめる。
─────本物のmomo、だ。