♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
#003 放課後、キミと。
点数up大作戦☆!!
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「お願いしますっっっ!!!!!!」
「「………」」
頭を下げながらお願いする私。
と、眉間にしわを寄せてる、有紗と勇也。
う……、2人ともすごい嫌そう。
私たち3人は駅前のカフェに来ていた。
勇也が私の秘密を知ってから、
私たちは放課後、よくここに来るようになった。
週に2回くらい、ここでどうでもいい話をするのが私たちの日課みたいなもの。
「俺、パス。」
「私も、パス。」
そう言って席を立とうとする2人。
「お願い、待ってぇぇぇぇー!!!」
私は2人の制服の袖を掴む。
「今回ばかりは、由莉が悪いわ」
「有紗までそんなこと言わないでっ」
「お前、バカじゃん」
「勇也まで…………っ、うっ、………うわぁぁああぁあんっ」
私が泣き叫ぶと同時に、耳を抑える勇也と有紗。
店員さんまで、大丈夫ですか?と寄ってくる。
けど、そんなの私はお構いなし。
お願い、見捨てないでぇー!!
「あの人、どうしたんだろ…」
「大丈夫なのかな?」
「ちょ…………っ!」
どんどんと寄ってくる人たちに2人はあたふたし出す。
そして、
いつまでも泣いている私に呆れたのか、勇也がため息をついた。
「水野、わかったから。引き受けるから。な?
だから、頼むから泣きやんでくれ。」
勇也のその一言を聞いて、ぐすっと泣き止む私。
「うっ……、ほんとに……?」
「うん、まじだから。」
「全く……、しょうがないわね…。」
有紗も渋々、了承してくれた。
よ、よかったぁ……。
「にしても、本当にできるわけ?
───水野が、テストで80点なんて。」
うっ。そうでした。