♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥



「………。」




「297って………(笑)確か、学年で356人だったよな?」

「ふっ……広瀬、それは言っちゃダメよ。」




とか言いながら、有紗だって、笑ってるじゃん!!





うっ…………、ひどい。

そんなに笑わなくても!


確かに下の方だけどさ……!







「笑うなー!!!」

「だって、そんなやつが80点って、不可能に近いぞ?」

「無理なことはないし!だいたい……そういう勇也だって、何番だったのよ?!」








さっきから聞いてたら、言いたい放題………。


こうなったら、勇也に復讐してや………







「俺?──────1番だったけど。」




復讐してやる!!と思った瞬間、そんな企みは儚く散った。


いつもと変わらない、普通の表情でさらっと言う。





え、ちょっと待って……。




嘘でしょ?


ゆ、ゆゆゆゆ勇也が……、1番??


びっりくりしすぎて、言葉が出ない。




でも……



「えっ」


そんな私より驚いていたのは有紗だった。





「ふぅーん………そうなんだ………広瀬が、1番…。──ふふっ」



そうぶつぶつ言っていたかと思うと、
急に笑い出す有紗。




あのー……?有紗さん??







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