♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「広瀬!次のテストで私はあなたを潰すわ!!」
そう言って、勇也を指さして、宣戦布告した有紗。
その姿の凛々しいこと。
──何だ、そういうことか。
有紗、ずっと2位で、悔しがってたもんね。
……っていうか、潰すって怖いです。
「おーおー。じゃあ俺は首位キープしてみせるわ」
何だか、勇也も楽しんじゃってる様子。
「あの~………」
「余裕こいてると、抜かされるわよ?」
「わかってる、だから本気で行くし。」
…。
ちょっと、私忘れられてませんか?!
2人で勝負するのもいいけど、私80点取れなかったら
モデル活動休止なんだからねっ?!
(いや、自分が悪いんだけども。)
「私にも……、勉強教えてほしいなっ?」
首をかしげながら、ね?と言ってみると2人は、
あ。と思い出したかのように言った。
「やべー……、完全に水野の存在忘れてたわ。」
ぐさっ。
「えー、由莉に勉強教えながら、広瀬に勝つなんて……」
ぐさぐさっ。
すいません。
ほんとに、すいません。
───「まぁ、とりあえず明日からでも勉強始める?」