♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥




勇也がそう言った後、
ちらっと有紗を見たら、目が合って、ニヤニヤし出した。







……な、何か企んでる………。




「明日かぁー………、私、遅れて行くから先に2人でやってて?✩」


「えっ」


有紗は、ね?と目配せをしてきた。


あたふたと赤くなっていく私の顔。






ふ、2人って………!!

無理無理!………緊張するよ!


想像しただけでも、息がもたないって!





「伊集院、お前なぁ…………っ」


はぁ、と頭を押さえながら、ため息をつく勇也。







………ほら。


勇也も嫌がってるじゃん!泣


私と2人っきりなんて、勇也も嫌なんだ……。



わかってたつもりだけど、実際の勇也の反応を目の当たりにすると、
正直、すごい悲しい。





「なぁーに?広瀬くんっ?♪
良かったじゃない、2人でしっかり勉強しててねー?」





妙に 2人で という部分を強調する有紗。



もうやめてよ……。

勇也もこんなバカの、相手なんて疲れるんだよ。





「いや……、3人ちゃんと揃える日にしようよ……」



「は?何で??
───俺は2人でもいいんだけど?」







ドキっ!!!




……心臓が震えた。





< 71 / 248 >

この作品をシェア

pagetop