♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「えっと、あの、これは…っ」
───まずい。
つい、本音が出てしまった……。
どうしよう。どうしよう、どうしよう…!!
「えーっと…、水野?それは、どういう意味で…?」
勇也が人差し指で頭をポリポリと掻きながら言う。
わ、わわわわ!!
勇也、私が変な事言ったから、完全にとまどってるよ!!
何か必死な言い訳がないかと、頭をフル回転させる。
「あ、あのね?!そういう意味ではなくて……、あのっ、2人でも…いいかなって意味で…っ」
…あー、もう、私は何が言いたいんだろう。
こんな事言ってたら、もっと変なやつだと思われちゃうよ。
っていうか、私ってバカなの?!!
あんな事、好きです。って言ってるのと一緒じゃん!!!
「あ…、そういう事か……。
うん、ごめん。────(残念。)」
「いや、私も変な風に言っちゃって、ごめんなさい…//」
私と勇也の間に、変な空気が流れる。
勇也は手で口を覆いながら横を向いているし、私はただ地面を見つめていて、
お互い目を合わせない。
………何か、すごい恥ずかしいんですけど!!!
「ちょーっと、お2人さん??私の事、忘れてますよねーっ?」
はっと声のした方を向くと、
頬杖をつきながら、にっこりと笑っている有紗。
だけどその顔には、怒りマークがついていて。