♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「おー、やる気満々だな」
そう言ってふっと笑う勇也の姿は、
制服から私服へと変わっていた。
「っ、」
不意打ちすぎる、勇也がこぼした笑みに、思わずどきっとしてしまう。
か、かっこよすぎる…//
「さ、勉強すんぞ。」
「………はい。」
──あ、すっかり忘れてた。
私、勉強教てもらいに勇也の家に来てるんだった。
一瞬テンションが下がったけど、
頑張らなければmomoとして、モデルができなくなってしまう。
それは…、何としてでも避けたい。うん。
私は鞄から問題集とノートを取り出し、テーブルと向き合った。
そして、シャーペンを握り、気合を入れて問題にかかった、時───
「……っと」
そう聞こえたのと同時に、私の真横に黒い影が。
そして、ふと横を見た瞬間に飛び込んできたのは、
ドアップな勇也の顔。
「あ…………」
「ん?」
勇也が、私の方を向く。
そして───
「っ………//」
向かい合ってしまった私たち。
その距離は30cmもないくらい近くて。
いわば、見つめあっている、状態。
(そんなロマンチックなものかわからないけど。)
「ご、ごごごめん……っ」
急に恥ずかしくなってきた私は、そう言って顔をそらす。
「………お、おぅ。」
───ドッドッドッドッ!!!
心臓が、今までにないくらい激しく脈打つ。
──…………ち、近いっ!!!!!