♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥





「おー、やる気満々だな」


そう言ってふっと笑う勇也の姿は、
制服から私服へと変わっていた。




「っ、」



不意打ちすぎる、勇也がこぼした笑みに、思わずどきっとしてしまう。


か、かっこよすぎる…//





「さ、勉強すんぞ。」

「………はい。」




──あ、すっかり忘れてた。


私、勉強教てもらいに勇也の家に来てるんだった。




一瞬テンションが下がったけど、
頑張らなければmomoとして、モデルができなくなってしまう。



それは…、何としてでも避けたい。うん。




私は鞄から問題集とノートを取り出し、テーブルと向き合った。



そして、シャーペンを握り、気合を入れて問題にかかった、時───




「……っと」


そう聞こえたのと同時に、私の真横に黒い影が。



そして、ふと横を見た瞬間に飛び込んできたのは、
ドアップな勇也の顔。





「あ…………」

「ん?」



勇也が、私の方を向く。

そして───




「っ………//」




向かい合ってしまった私たち。


その距離は30cmもないくらい近くて。

いわば、見つめあっている、状態。
(そんなロマンチックなものかわからないけど。)





「ご、ごごごめん……っ」



急に恥ずかしくなってきた私は、そう言って顔をそらす。



「………お、おぅ。」







───ドッドッドッドッ!!!


心臓が、今までにないくらい激しく脈打つ。





──…………ち、近いっ!!!!!








< 76 / 248 >

この作品をシェア

pagetop