♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「社会100ってことは、暗記はできるんだよな?」
「うん……多分。」
「理科も、覚えたら一応点数取れるだろ?」
「そうだけど………」
私だってわかんないよ!
勇也はわけがわからないとでも言いたそうな顔で、私を見つめる。
「じゃあ、まず簡単な問題。酸素の化学式は?」
勇也は呆れた感じでそう聞いてきた。
「あの………、すいません。……化学式って、何でしょうか……?」
「…………嘘だろ。」
ありえねえ…、そう言いながら、勇也は頭を抱えこんでしまった。
そ、その反応は傷つくよぉ~…。
「ご、ごめん。」
「はぁ…………、まぁブツブツ言っても、水野の点数が上がるわけじゃないし。
──やるか。」
「はい、すいません。」
私がそう言うと、勇也はジロっと私を見てこう言った。
「今から俺の言う事をその頭に叩き込め。」
ひぃ……………っ!こ、怖い!!!!!
───それから、1時間半。
勇也は半分怒りながら、私に色々なことを教えてくれた。
───つ、疲れたぁ。
「はい、休んでないでここの問題解いて。」
「……はい。」
言われた通り、勇也に渡された問題に取り組む。
えっ。すごい………。
問題の意味が──────わかる。
ずっと理科なんて暗号のようなものだと思ってた。
なのに……
「勇也…、私、問題が解けてるよ……!!」
「まぁ、あんなに叩きこんだしな」
そう言って勇也は優しく笑う。
どうしよう…………!!
私、泣きそうだよ!!