♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「解けましたっ!先生っ!」
そう言って私はプリントを渡すと、
勇也は答えも見ずに丸付けをしていく。
こんなに理科の問題解けるようになったのは、初めてだよっ!!
ドキドキ。わくわく。
私の胸には期待があふれる。
「よし、できた。…………どうぞ?」
私は勇也の顔色をうかがいながら、差し出されたプリントを受け取り、点数を見た。
「87点……………」
この前の点数は4点。
「本番とは違う、ちょっと簡単なやつだったけど、よく頑張ったな」
勇也が私に笑いかけてくれる。
そんな勇也の反応を見て、ますます嬉しくなる。
「……~っ!!!!やったぁーっ!! ね、私、頑張ったよね?!!」
勇也の部屋だということを完全に忘れて、
思わず大声を出して飛び跳ねる私。
勇也はやれやれと言った感じで、
私を見つめていて。
でも、
「うん、頑張った。えらいえらい」
───ポンポン。
「ぇっ…………!!//」
今まで見たことないくらい優しい顔をして、私の頭をなでる勇也。
…こ、こんな顔もするんだぁ。
ボボボボボっと、顔が赤くなっていくのが、自分でもわかる。