♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
「え、そんなことは…」
──やばい。
「ほんとだー!!由莉、前髪おろしてみてよ♪」
「や、だから…」
「もっと似てるよねー!」
────やばい。
「由ー莉!早く~っ」
「……。」
──────やばい!!!!!!!!!!!!!!
「んー。わ…私、前髪すっごいはねてるんだよね~…」
とか笑顔で言いつつ、冷や汗はだらだら。
「一瞬だけだから!!♪」
そう言って、私の前髪をおろそうとしてくる。
───これは真剣にダメなやつですって!
「あ、はははははっ!これは見ない方がいいよ!!
前髪ペーンってなって、ボッサーだし、爆弾級だから!!え、にわとりいるよね?みたいになっちゃうし?!
みんな気分悪くしちゃうと思うし!!」
とにかく危険を察知した私は、
何やら意味のわからない日本語を連発した。
自分で言っておきながら、国語の点数悪いんだろうな、とも思ってしまう。
でも、そんなことよりも前髪を、おろすのは死んでもやめてもらいたい!!