♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥
努力の結果
「ねー、ほんとに何もなかったの??」
「だから何もなかったって。」
勇也の家で勉強した日から5日が経った日。
休み時間中も勇也に教えてもらいながら勉強してる私に、
有紗は頬をふくらましながら、そう尋ねてくる。
ちょうど、勇也は友達に呼ばれて今はいない。
「えー、だって私が行ったときの2人の空気がおかしかったしー…。」
「う゛。」
……そう。
あのあと、勇也が迎に行って有紗も部屋に入ってきたんだけど…。
自分でもわかるくらい、私たちは挙動不審だった。
勇也は私のことをいきなり"水野さん”と呼んできたり、
私はずーっと有紗に引っ付きっぱなしだったり…。
目があったら「ちょっと熱あるかも?」なんて言ってた。
そんな様子を有紗は疑問に感じたらしい。
「ねぇ、ナニしたの?」
「ナニって、何。」
私がそう聞くと、有紗は少し口角をあげて。
「何って………付き合ってる人がするようなこと?♪」
「だっ………………!!!!」
そんなことを言ってくるものだから、吹きか
けてしまった。
明らかに動揺してしまう私。
そ、そそそそんなこと
ないに決まってるじゃん!
「あらー?図星かしらっ?」
「ち、違うよっ!!!」
付き合ってる人がすることって……、
そんなの何にもなかったし。
と、思ってから、疑問を抱いた。